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歌のための良い姿勢づくり

歌手にとって身体は楽器。どんな姿勢で立っているかは、まさしく、正しく楽器を組み立てられているかどうかということなので、とても重要です。
でも、「正しい姿勢で立ってください」と言われて、すぐにそれができる人はどのくらいいるでしょうか?
日常生活でも、まっすぐ立っていることって、あまりなかったりしますよね。
ダンスをやっていらっしゃる方や、モデルの経験がある方などは、おそらく自分の姿勢に敏感でしょうが、大多数の人が日常、何かしらの癖をもって何となく直立しているのでは?
歌手は、ダンサーやモデルと同じように、自分の身体を常に自分でチェックして、メンテナンスすると同時に、毎朝、良いコンディションに組み立てなおせなければなりません。
この、組み立てる作業に、とても簡単で有効なエクササイズがありますので、本日はそれをビデオでお伝えしようと思います。



フランスには歌手のためのエクササイズが本当に星の数ほどあって、それぞれの先生が常に新しい方法を開拓したり、ほかの人から学んで取り入れたりしているのですが、一般的に身体が小さいアジア系の歌手が豊かな歌声を作り支えるには、無駄のない姿勢をとり、より柔軟で総合的な筋肉の使い方をすることが絶対に必要です。

今回ご紹介するエクササイズは、①爪先立ち②腕の上げ下げ③前屈とそこから戻る行程、という3つのポイントから構成されており、自分自身の体重をしっかりと足で支えること、肋骨が自然に開いた歌に理想的な状態を作ること、上半身が下半身とよいバランスで繋がれ背筋が正しいポジションで乗っかることを、エクササイズをする本人が自分で体感し確認できる内容です。
そこからどんなふうにブレスをし、どんなふうに声を出すかは、また別のエクササイズで学んでいく必要がありますが、姿勢が正しくないと、持っている声の響きを最大限に活かせなくなりますので、私は毎朝、練習前に必ずこのエクササイズを一度行い、寝ている間に歪んだ姿勢を修正してから歌うようにしています。

エクササイズの詳細はビデオでご確認いただきたいのですが、

ーまずリラックスして腰幅に足を開いた楽な姿勢で通常の呼吸をする
ー息を吸いながら両腕を上にあげ、踵を地面から持ち上げる
ーかかとをあげたまま1度呼吸し、次の吐く息で両腕を大きく円を描くように体の横を通って下におろす
ーかかとを上げて腕を下げたポーズで1度呼吸
ー次に吐く息で踵をおろし、そのままゆっくりと吐きながら前屈
ー楽に前屈したまま数回呼吸
ー吸う息とともにゆっくり、足腰のポジションを変えずに上半身を丁寧に積み上げるように直立まで戻す

というステップです。
エクササイズを始める前と、前屈から戻った時とで身体の中のバランスや、地面から頭までの自分の重さの感じ方などが変わっていれば、エクササイズがうまくいっている証拠です。

歌手の身体は一つの楽器。とはいえ楽器とは違い人間の身体は毎日のコンディションで大きく変化していくもの。
ぜひこうしたエクササイズを利用して、上手にコンディションの揺れをコントロールしていきたいですね。
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Profil

辻絢子  (Ayako TSUJI)

Author:辻絢子 (Ayako TSUJI)
フランス在住のソプラノ・ピアニスト・クラヴィシテリウム奏者・音楽学者。パリ・ソルボンヌ大学中世音楽演奏マスター在籍。パリEnsemble Arquémie主催。
中世から現代に至る幅広い時代様式の演奏法と音楽理論を操る歌手、講師として国際的に活躍中。
15世紀以前の作品、とくにアルス・シュブティリオル様式の作品演奏と、13世紀ノートルダム楽派様式の即興演奏を得意とする。
古楽だけではなく現代作品にも関心が高く、日本で大学生&院生だったころは美学芸術学を専攻し音楽に限らずアートや映画、文学など幅広い分野を対象に20世紀以降の作品を研究。
パリでの演奏活動の他、2016年より「中世音楽センター」を立ち上げ、ヨーロッパの現役中世音楽専門家、演奏家と日本の生徒をつなぐ講習会やコンサートを企画している。

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