スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

歌手のための筋トレ①

歌に使う筋肉は、いわゆるダイエット目的などでジムで鍛える筋力と微妙に違うものです。
柔軟性があって、いわゆるインナーマッスルが、お腹が引っ込む方向だけでなく突っ張る方向(お腹をぽこっと出す方向)にもよく働く身体が理想。
トレーニングといっても、一般的にイメージしやすい腹筋ではなく、少し違ったエクササイズが効果的だったりします。

個人差はあるにせよ、アジアの人々はやはり同じ身長でもヨーロッパの人より筋肉量が少ない人が多いと思うのですが、歌手にとって大事なブレス、吸える空気の量を増やすためには、この筋力が必須です。さらに歌っている間の身体の支えは発声に大きく関わるので、こちらも十分な筋肉でしっかりサポートしたいところ。

肺により多くの空気を導くには、単に横隔膜を上下するだけでなく、肋骨や背中、脇腹あたりの胴体全体の筋力で身体そのものを広げる必要があります。

こういった、胴体全体の筋力をUpするために、よくフランスの歌のレッスンで目撃する、先生がたオススメのエクササイズの一つが、実はこれ。



ヨガのプランク(板)のポーズです。
このポーズを深く一定感覚の呼吸を保ちながら最低でも1分はキープします。腕が痛くなっちゃったり、床が硬くて手が痛くなる場合は肘全体をつく形でもできますが、ポイントはお腹をしっかりとまっすぐに浮かせていること。
体幹の筋肉をヒシヒシと感じるかなりキツいポーズですが、これで鍛えられる筋力(腹側だけでばく脇腹や背中の筋肉も総合的に鍛えられます)が、歌を歌う時に大活躍します。



もうひとつ、板のポーズの変形版、サイド・プランクもオススメされる率が高いエクササイズ。
これははっきりと脇腹の強化です。

ブレスと声の支えを考えるとき、いわゆる前にお腹を出したり引っ込めたりする動きだけでは「足りない」のです。
特にもともと体格が小さい人は意識してこういった脇腹、背中といった周辺の筋肉を鍛えておきたいところ。

このサイド・プランクも、しっかりと呼吸をしながら、1分ずつ左右交互に行います。

ポイントは、ヨガのレッスンで言われるような薄くて細い身体をイメージするのではなく、とにかく歌を歌う時の身体をイメージして、逆に自分の身体が大きく広がって行くようなイメージを持ちながら行うことでしょうか。

私は大抵2日歌って1日休むスケジューリングで練習やコンサートを組んで行きますが、こういった筋トレは歌わない日でも欠かさず続けられますから、ポーズの継続時間を伸ばしたり、負荷をかけてみたり、ポーズ中の呼吸の意識に変化をつけたりしながら毎日やっています。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

Profil

辻絢子  (Ayako TSUJI)

Author:辻絢子 (Ayako TSUJI)
フランス在住のソプラノ・ピアニスト・クラヴィシテリウム奏者・音楽学者。パリ・ソルボンヌ大学中世音楽演奏マスター在籍。パリEnsemble Arquémie主催。
中世から現代に至る幅広い時代様式の演奏法と音楽理論を操る歌手、講師として国際的に活躍中。
15世紀以前の作品、とくにアルス・シュブティリオル様式の作品演奏と、13世紀ノートルダム楽派様式の即興演奏を得意とする。
古楽だけではなく現代作品にも関心が高く、日本で大学生&院生だったころは美学芸術学を専攻し音楽に限らずアートや映画、文学など幅広い分野を対象に20世紀以降の作品を研究。
パリでの演奏活動の他、2016年より「中世音楽センター」を立ち上げ、ヨーロッパの現役中世音楽専門家、演奏家と日本の生徒をつなぐ講習会やコンサートを企画している。

カレンダー

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

検索

Code QR

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。